一般社団法人 日本機械学会関西支部

日本機械学会関西支部

2017.3.15公開


支部長あいさつ



第93期支部長

徳永 節男(三菱重工業)

 このたび、北村支部長の後任として、第93期関西支部長を仰せつかりました。会員各位のご意見に耳を傾けつつ、幹事の皆様と共に関西支部の発展と円滑な運営に努めてまいります。

 日本機械学会は本年創立120周年を迎えます。一方、関西支部は「関西地区における、機械に関する学術の進展および技術の進歩をはかり、かつ工業の発展のために尽くす」ことを目的として1925年(大正14年)6月28日に設立され、本年92周年を迎えます。現在、関西支部は、京都、大阪、兵庫、奈良、滋賀、和歌山の6府県に在住、もしくは事業を行っている関西地域の日本機械学会の会員約6,400名で構成され、関西で機械工学分野の仕事に携わる研究者・技術者の交流、情報交換の場として活用されています。

 これまで関西支部は、産学が連携し、日本機械学会の内でもっとも活発な活動を行い、全国に先駆けたユニークな取組みや積極的な提案を行うなど大きな成果を挙げてきました。これらを企画・リードして来られた先輩諸氏に改めて感謝申し上げます。

 近年は、技術革新のスピードが一段と加速し、機械工学を取り巻く環境も大きく変化をしています。インダストリー4.0、IoT、ビッグデータ、AIなど、時代をリードする技術もハードからソフトへとシフトしており、また様々なリスクへの対応、安全・安心の実現も求められています。これらは各企業のビジネスモデルにも大きな影響を与えていますし、関西支部の特別フォーラムや講習会のテーマにも表れています。

 関西支部は前述の通り長い歴史を有しておりますが、現在の会員数や良好な収益を将来も維持・拡大して行くためには、時代の変化を先取りし、社会や会員のニーズに応えられる組織へと変化し続ける必要があります。先輩方が築いて来られたよき伝統を守るだけでなく、社会や会員から必要とされる学会を目指し変革することに幹事や商議員の皆さんと協力して取組んでまいります。

 日本機械学会では120周年を機に、「機械学会憲章」の制定や「10年ビジョン」の策定が行われています。近年、企業や大学等で不正問題等が発生しており、技術コンプライアンスや技術者倫理の重要性が高まっています。この点も視野に入れ、信頼される技術者の集団として関西支部の活動や運営に取り組んで行きたいと考えます。

 会員の皆様におかれましても関西支部活動への積極的な参画とご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。