日本機械学会関西支部 | 2014.5.9公開 |
第641回見学会参加記録 | ||||||||
【施設概要】 京都大学原子炉実験所は、昭和38年、「原子炉による実験及びこれに関連する研究」を行うことを目的に、全国大学の共同利用研究所として京都大学に附置され、昨年創立50周年を迎えました。一貫して核エネルギーと放射線の利用に関する研究教育活動を推進されています。所内には物理学、化学、生物学、工学、農学、医学等広く実験研究に使用されている研究用原子炉(KUR)や、所内で発生する放射性廃棄物を安全に処理するための廃棄物処理棟などがあります。 【見学内容】 当日は、ビデオによる原子炉実験所のご紹介に続き、京都大学原子炉実験所齊藤教授より、原子力エネルギーの概要と、研究炉と発電炉の違い、京都大学の研究炉における研究内容について、詳細なご説明をいただきました。その後、敷地内見学へと移りました。 初めに見学した廃棄物処理棟では、施設内の各所で発生する放射性廃棄物を一手に引き受けており、気体・液体・固体の様々な廃棄物の集積、処理、廃棄の流れと、具体的な処理装置について、職員の方に詳細に解説して頂きました。 次に開所当時からある研究用原子炉(KUR)を見学しました。気密扉を開けて隔壁内部に入り、中性子照射治療のための手術台、原子炉制御室を見学した後、炉頂に渡って炉心内部を見せていただき、大変貴重な体験をさせていただきました。 見学中は終始、参加者からの質問にお答え頂きながらの移動となりましたが、見学後も参加者からの熱心な質問に対して、丁寧な回答をしていただきました。 【謝辞】 最後になりましたが、見学の引率と解説をして頂いた京都大学齊藤教授、小野寺助教、および当見学会の受け入れをご担当頂いた総務掛飯島様ほか、当日お世話になりました京都大学原子炉実験所の皆様に心より感謝申し上げます。 日本機械学会 関西支部 企画幹事 松井 大(パナソニック(株)、代理:庄山 直芳) |
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