講習会:履歴(過去の案内)
日本機械学会関西支部 2012.10.3公開
2012.10.25更新


第323回講習会
「機械加工における計測の基礎と最新動向」
-工程・品質管理のための測定評価と利活用-


協 賛 エネルギー・資源学会,化学工学会関西支部,可視化情報学会,空気調和・衛生工学会近畿支部,計測自動制御学会関西支部,システム制御情報学会,自動車技術会関西支部,精密工学会関西支部,電気学会,電気設備学会関西支部,土木学会関西支部,日本化学会,日本ガスタービン学会,日本金属学会関西支部,日本計算工学会,日本建築学会近畿支部,日本工作機械工業会,日本工作機器工業会,日本航空宇宙学会関西支部,日本材料学会関西支部,日本船舶海洋工学会関西支部,日本騒音制御工学会,日本塑性加工学会関西支部,日本鉄鋼協会関西支部,日本燃焼学会,日本バーナ研究会,日本フルードパワーシステム学会,日本マリンエンジニアリング学会,日本流体力学会,日本冷凍空調学会,日本ロボット学会,農業機械学会,溶接学会関西支部,ターボ機械協会,京都工業会,滋賀経済産業協会,奈良工業会,兵庫工業会,大阪科学技術センター,日本技術士会近畿支部
日 時
2012年12月 4日(火) 9:30~16:50
5日(水) 9:30~16:50
会 場 大阪科学技術センター 8階 中ホール
[大阪市西区靱本町1-8-4/(06)6443-5324(代)/地下鉄四つ橋線「本町」駅下車,28号出口北へ400m.]
趣 旨  近年,多様な価値観と環境に適応できるグローバルなものづくりが求められ,超小型化・高機能化,高密度化,高度な意匠性など,機械加工プロセスに対する要求も非常に複雑化しています.これらの要求に応えるためには,加工対象の形状などを高精度に計測することのみならず,機械加工に関する物理現象を理解することが非常に重要です.この講習会では,基礎講習による加工機械計測の基本を実習も交えて学習したうえで,加工形状計測の新しいアプローチや最新計測機器の現状を理解いただける内容となっています.機械加工に習熟された方はもとより,若手技術者の研鑽の場としても是非ご活用ください.
 
題目・内容・講師
時間 題目 内容 講師
第1日目:12月4日(火)
9:30~10:40 基礎講習1:
2次元スケールによる加工機械の運動計測(理論)
切削・研削などの機械加工では,加工機械と工具-工作物間の相互作用によって形状が創成される.近年小さな部品を高速で加工するようになったため,機械や工具の性能が向上しているにもかかわらず所望の形状が得られないことが多い.原因を特定するために2次元スケールによる加工機械の運動計測が有効である.いくつかの実例を示し,モデラーを対象に実験を行い機械の送り運動の傾向を知る.  大阪工業大学 機械工学科 
井原之敏
10:50~12:00 基礎講習2:
2次元スケールによる加工機械の運動計測(実験)
 
13:00~14:00 講演:
5軸工作機械の運動精度を保証する機上計測技術
近年,工作機械の空間精度という考え方が普及しつつある.5軸加工においても,旋回軸の中心軸が可動空間のなかでどのような位置に,どのような方向にあるかを正確に把握しないと,加工誤差の原因となる.本講演では,機上計測用のタッチプローブを用いて,5軸加工機の誤差キャリブレーションを行う技術を解説する. 京都大学 工学研究科 
茨木創一
14:10~15:10 講演:
高速加工における高速回転小径工具の機上計測
機上の工具計測では,高速回転中の工具を測定するため,光学的手法により行われている.しかし,光の回折現象でサブμmの測定精度を実現することは困難となる.その光の回折現象を応用して,サブμmの測定精度を実現する手法を紹介する. 九州工業大学 情報工学研究院 先端金型センター 
カチョーンルンルアン パナート
15:20~16:50 実機測定:
非接触3次元計測技術の紹介と活用事例
品質管理のための計測技術には,その計測目的に応じて様々な方法がある.なかでも非接触計測技術には,形状やひずみなど,評価対象によって多様な手法が存在する.これらの計測技術の基礎とその活用法を,事例や最新動向も含めて紹介する. 丸紅情報システムズ(株) 製造ソリューション事業本部 
治村至流(計測技術),青木壮太(デフォメーション技術),栗田剛二郎(ホログラフィ技術)
第2日目:12月5日(水)
9:30~10:40 基礎講習1:
加工表面計測の基礎と最新動向
加工表面の幾何学的,物性的基本特性と測定評価法の基礎を理解することによって,表面微細形状の機能や加工特性を効果的に評価することができる.そこで本講では,加工表面計測を活かすための基本から計測技術の最新動向までを講述する. 大阪大学 工学研究科 
高谷裕浩
10:50~12:00 基礎講習2:
加工表面品質評価の勘所と計測データ活用事例
表面性状,いわゆる表面粗さの測定は,近年の高精度,高機能,高品位が要求される製品の品質管理・開発に欠かせない.本講演では,表面粗さ測定機を活用するにあたっての勘所やその活用事例などについて紹介する. (株)小坂研究所 精密機器事業部 開発企画チーム 
吉田一朗
 
13:00~14:00 講演:
高品質加工表面層計測による材料的表面品質評価
加工表面評価として,粗さや形状等の表面形状計測に加えて,物理化学的・材質的な表面性状の評価が重要になってきている.これに対して顕微ラマン散乱分光法による表面・微小領域おける歪や結晶性の評価を行った取り組みを紹介する. 機械振興協会技術研究所 計量技術部精密計測課 
山口 誠
14:10~15:10 講演:
加工表面粗さの高速オンマシン計測
研削仕上げ面の表面粗さを加工終了後に工作機械上で速やかに測定し,表面粗さの評価体制をこれまでの抜取り検査から全数検査へ移行する,既存の表面粗さ計測法とは異なる原理による新たな計測評価技術を紹介する. 岡山大学 自然科学研究科 
大橋一仁
15:20~16:50 実機測定:
非接触表面微細形状測定システムの紹介と活用事例
光干渉を利用した本測定機は,あらゆる表面の微細形状を面領域でスピーディにデータ化できるため,製品開発から品質管理まで活用できる製品である.ここでは,走査型白色干渉の基本原理から,Zygo社 "ZeGage"の様々な活用事例を紹介する. キヤノンマーケティングジャパン(株) 産業機器販売事業部 プロセス機器技術部 ZYGO技術課 
佐藤 敦
定 員 100名
申込締切 2012年11月26日(月)(定員に余裕があれば、2日前まで申込を受け付けます)
受講料

〔2日間の参加の場合〕
 会員 30,000円(大学,官公庁関係15,000円,大学院生・学生4,000円)
 会員外50,000円(会員外学生8,000円)
〔1日のみの参加の場合〕
 会員 20,000円(大学,官公庁関係10,000円,大学院生・学生4,000円)
 会員外30,000円(会員外学生8,000円)
 なお,学生は参加日数にかかわらず同一料金です.

申込方法 受付を終了しました.
◎ 本講習会はこちら 【申込書】より申込みが出来ますので,ご利用下さい.

郵送,FAXまたはE-mailの場合は,「関西支部第323回講習会申込」と題記し,(1)氏名・会員資格,(2)所属:勤務先・部課名,(3)通信先:住所・電話,(4)所属学協会名,(5)送金方法・送金額(内訳)・送金予定日および請求書の要・不要,(6)1日のみ参加の場合は参加日を明記の上,関西支部宛お申し込み下さい.受講料は後日送付する請求書に記載の銀行口座または郵便振替口座宛ご送金下さい.現金書留または当日支払いも受け付けます.
申込先 一般社団法人日本機械学会関西支部
   〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4 大阪科学技術センタービル内
   TEL:06-6443-2073 FAX:06-6443-6049 E-mail:info@kansai.jsme.or.jp
その他 (1)申込受付後,聴講券をお送りしますので,両日とも必ずご持参ください.
(2)協賛学協会員の方も本会会員と同様にお取り扱いいたします.
(3)受講をキャンセルされる場合は2日前までにご連絡願います.2日前までにご連絡のない場合は受講料をお支払いいただきます.
(4)CPDポイント登録致しますので機械学会会員(個人)の方は必ず会員証カードをご持参下さい.

※講習会の申し込みに際しお届けいただいた個人情報は,聴講券の送付,当支部からのご連絡にのみ使用させていただきます.