関西支部シニア会
日本機械学会関西支部 2019.3.20公開

 

関西支部シニア会会長挨拶

第14期(2019年度)会長 藤田勝久  
 
  日本機械学会関西支部シニア会は、2006年4月に他支部に先駆けて設立され、今期で14年目を迎えることができました。これまでの会の発展に尽くしてこられた歴代会長はじめ関係者のご尽力の賜物であると感謝申しあげます。
 シニア会は、会員相互の親睦交流ならびに情報交換をはかり、学生会や企業の技術者への支援を通じてシニアの経験、技術、知恵の継承に努めることなどを目的としています。機械技術の同好のシニアが気楽に集まり、楽しく親睦を深める場であり、楽しみながら自己研鑽もでき、社会貢献もできる場であります。会員数も本年で発足当時の2倍に近い200名強となり、社会貢献や親睦、情報交流に極めて活発に活動しています。
 今期も基本的にはこれまでの活動を継承しつつ、各活動を充実させていきたいと考えています。先ず支援活動では、大学、高専への非常勤講師の派遣や学生会との交流、卒業研究発表会へのコメンテータの派遣を行っています。企業への技術支援は、個別企業の持つニーズや状況に細かく対応した企業内技術教育を実施しています。今期は、さらに今までの材力・強度および振動・騒音分野などから、他の機械技術分野まで幅を広げたいと考えています。また、好評を得ている親と子の理科教室では、いままでに累計5650名を超える児童が参加しています。その活動は2013年度の関西支部貢献賞、2014年度の本部教育賞の賞を戴くなど高く評価され、理科離れ防止に寄与しています。
 会員の親睦、情報交流活動では、特徴ある技術をもつ企業の見学会や機械・産業遺産ツアー等を開催しています。第一線を離れたシニアにとって「ものづくり」の現場に呼び戻してくれるものであり、企業にとっても長年の経験に基づく助言・討論は有益なものとなっています。また、情報交流サロンは、会員の経験に基づいた話題提供と議論によりシニアの親交を推し進めています。
 今期もこのようにシニアの皆様にとって楽しく有意義となる活動を引き続き続けていく予定ですが、一方では発足以来すでに10数年たち、会員の若返りも必要となってきました。是非多くの方がシニア会に入会され、ご自分の経験、知識、技術を生かしつつシニアの親睦・情報交流を深め、社会貢献に参画して戴くことを願っています。
 
以上