関西学生会
日本機械学会関西支部 2019.9更新


関西学生会活動内容


 関西学生会は、日本機械学会関西支部の学生員(18大学、6高等専門学校、会員数951人)の有志が集まって自主的に運営されており、全国に8つある支部の中でも精力的に活動している学生会の一つである。主な活動を以下に述べる。

1.学生会総会
 関西学生会の活動は、4月から始まる上半期と10月から始まる下半期に分かれており、4月と10月に総会を開催して、学生会の年間活動報告、予算報告等を行っている。4月の上半期総会においては、任期を翌年3月までとして、委員長校、副委員長校(2校)、書記校、会計校を選出している。役員校の交代時期を4月とすることで、学生会にとって最大の行事である3月の学生員卒業研究発表講演会(卒研講演会)までの準備期間を十分に確保し、その運営を円滑なものとしている。

2.幹事校会(運営委員会)
 関西学生会では、年に7~8回程度、30余名の運営委員の出席のもと、幹事校会(運営委員会)を開催し、『メカライフの世界』展、卒業研究発表講演会、見学会等の企画立案・準備も含め、学生会活動全般について、熱心に議論し決定している。

3.講演会
 関西学生会では、年に7~8回程度、30余名の運営委員の出席のもと、幹事校会(運営委員会)を開催し、『メカライフの世界』展、卒業研究発表講演会、見学会等の企画立案・準備も含め、学生会活動全般について、熱心に議論し決定している。

4.見学会
 学生が産業界の実態に触れる機会を持ち、学生会活動の一層の活性化をはかるために、関西学生会の主催で京阪神地区の工場の見学会を開催している。この見学会も、一般の学生員に公開している。関係企業のご理解とご協力を仰ぎながら企画・実施することで、毎年意義深い見学会となっている。2018年度は、9月19日に川崎重工業(株)明石工場において見学会を実施した。多数の学生諸君の参加を得て、非常に有意義な見学会であった。

5.学生交流会
 学生交流会は、日本機械学会年次大会の際に開催されている。第1部は企業の若手技術者による導入プレゼンテーション、第2部は若手技術者を囲んだ立食形式の意見交換会で構成されており、学生員と若手技術者との積極的な交流がなされている。この交流会は一般学生にも公開している。2018年度の学生交流会は9月11日に、年次大会開催校である関西大学において開催された。関西学生会も委員長を派遣し、運営に協力した。

6.『メカライフの世界』展
 小中学生をはじめ一般の人々に機械、機械工学に対する興味と理解を深めてもらうことを目的として、展示および体験型の教育普及活動を『メカライフの世界』展として、関西学生会全体で協力して毎年実施している。関西学生会が最も力を入れている活動の一つであり、上半期総会(4月)の時期から企画会議を重ねて、『メカライフの世界』展の実施に向けた準備を行っている。会場は,バンドー神戸青少年科学館(神戸市立青少年科学館)にご提供いただいており、さらに共催として多大なご協力を賜っている。『メカライフの世界』展としては、関西学生会のみが共同して同一会場で開催している.
2017年度の『メカライフの世界』展は11月18、19日に開催され、1319人の入場者があった。フォーミュラーカーやエコランカーなどの展示、二足歩行ロボット、クレーンゲーム、パイプオルガンの操作体験、ホバークラフトの試乗体験などで、子供たちが科学技術や機械工学に触れる機会を提供した。また、風船ホバークラフト、ストローチューブプレーン、紙コップロボットハンドなどの無料工作や、モーターカーの有料工作で、子供たちにものづくり体験の機会を提供した。2018年度の『メカライフの世界』展も引き続きバンドー神戸青少年科学館のご協力のもと、11月10、11日に開催予定である。

7.学生員卒業研究発表講演会
 卒業研究発表講演会は、関西学生会の最も重要な行事の一つである。毎年3月の卒業時期に開催され、卒業研究をやり遂げた学生員がその研究成果を公表する貴重な機会となっており,同時に特別講演や学生懇親会も行われている。卒業研究発表講演会では、優秀な発表に対してBest Presentation Awards (BPA)を授与している。このBPAは1998年に制定され、学生員のプレゼンテーション能力の上達目標の一つとなっている。商議員、学生会会員校の教員、シニア会の会員には、各講演セッションでのコメンテータを担当いただいており、さらに、セッション司会の大学院生とともにBPAの評価も担当いただいている。その他、講演会の運営、BPAの採点集計・発表などは、すべて学生会が担当している。
 2017年度の卒業研究発表講演会は2018年3月10日に摂南大学寝屋川キャンパスで開催され、367件の発表があった。BPAは39名に授与された。2018年度の卒業研究発表講演会は2018年3月10日に、立命館大学で開催予定である。

8.機関誌『春秋』
 関西学生会では、学生会の活動報告、『メカライフの世界』展などの行事内容や、関西学生会の会員校の紹介などを記事とした冊子を、機関誌『春秋』として毎年1回刊行している。学生が自主的に編集しており、ユニークで個性あふれる記事が、写真を交えて掲載されている。『春秋』は、関西学生会の会員校には無料配布され、卒業研究発表講演会でも参加者に配布されている。2018年度は通算50号となる。

9.シニア会との交流会
 関西学生会では、シニア会に企画・運営いただいている交流会に参画している。交流会ではテーマが設定され、シニア会会員による基調講演、シニア会と学生会双方からの提言、グループ討論などが行われており、学生がシニアの豊かな経験、知識を学ぶ貴重な機会となっている。2017年度の交流会は、「シニア会と学生会との討論会~技術立国の担い手として」をテーマとして、10月29日に大阪産業大学梅田サテライトキャンパスで開催された。学生会からは26名が参加し、非常に有意義な交流会であった。2018年度の交流会も同一テーマで、10月28日に大阪産業大学梅田サテライトキャンパスで開催予定である。
また、シニア会主催の「理科工作教室」にも、学生会から運営委員を派遣し、運営に協力している。
 
 その他、関西学生会は「学生のための企業技術発表会」など、支部主催の「MECHAVOCATION」事業にも積極的に参加している。
以上のように、関西学生会は将来の日本を支える機械技術者を目指す学生に、機械工学に関連する技術、知識とともに、多様な交流の場を提供し、その自主的かつ積極的な活動を通して日本機械学会への理解を拡げることで、会員数の一層の増加に貢献している。ただし、関西学生会の以上の活動は、支部独自の財政支援を含む、全面的なバックアップと、会員企業の絶大なご協力とご支援、商議員、学生会会員校教員、シニア会会員の皆様の多大なご理解とご協力、そして学生会顧問の先生方の熱心なご指導とご協力があって、初めて成立するものである。関係各位には、この場を借りて深謝の意を表す。
そして、大学・高専に在学中で、日本機械学会に未加入の機械系学生諸君には、以上のような恩恵を受けることができる日本機械学会に入会し、学生会活動に積極的に参加することを、強く勧める。まずは、所属校の学生会顧問から案内される講演会、見学会に、気軽な気持ちで参加してみてはいかがだろうか。   

 (2018年度関西支部学生会幹事長 山本 恭史)


関西学生会会員校(太字は幹事校)

大阪大学、大阪工業大学、大阪産業大学、大阪市立大学、大阪府立大学、関西大学、京都大学、近畿大学、神戸大学、同志社大学、兵庫県立大学、龍谷大学、大阪電気通信大学、京都工芸繊維大学、滋賀県立大学、摂南大学、立命館大学、和歌山大学、明石工業高等専門学校、大阪府立大学工業高等専門学校、神戸市立工業高等専門学校、奈良工業高等専門学校、舞鶴工業高等専門学校、和歌山工業高等専門学校